Brunnstrom Recovery Stage(BRS)と歩行自立
BRSは、脳卒中後の運動機能回復を評価するための指標で、上肢、手、下肢にそれぞれ6段階(I~VI)の回復段階を設定しています。特に下肢のBRS(BRS-LE)は、歩行自立の予測において重要な役割を果たします。
BRS-LEと歩行自立の関係
- BRS-LE I~III: これらの段階では重度の麻痺があり、歩行自立の可能性はほぼ0%とされています37。
- BRS-LE IV~VI: 軽度の麻痺がみられる段階で、歩行自立の可能性が大幅に向上します。特に、BRS-LEがIV以上であれば、歩行自立率は66.7%まで上昇します7。
予測モデルにおけるBRS-LEの役割
複数の研究で、BRS-LEが歩行自立を予測する重要な因子として挙げられています。例えば、以下のような結果が報告されています:
- BRS-LE IV~VIの場合、他の因子(例:体幹機能や高次脳機能障害)を考慮すると、歩行自立率は最大82.5%まで向上する可能性があります7。
- ロボット支援型歩行訓練(例:HAL)でも、BRSが重要な予測因子として機能し、高い精度で歩行自立を予測できることが示されています10。
臨床応用
- 評価と治療計画: BRS-LEは簡便かつ迅速に評価できるため、早期リハビリテーション計画の策定に役立ちます36。
- リハビリ効果のモニタリング: BRSスコアを用いることで、患者の運動機能回復状況を定量的に追跡可能です36。
参考文献一覧
- Functional Assessment for Control of the Trunk Predicts Independent Walking in Stroke Patients 1
- Improving the utility of the Brunnstrom recovery stages in patients 3
- Predictive factors for walking in acute stroke patients 7
- Identifying the characteristics of patients with stroke who have difficulty benefiting from gait training with HAL 10
これらの情報から、BRS-LEは脳卒中患者の歩行自立を予測する上で非常に有用であり、リハビリテーション計画や治療効果モニタリングにおいて重要な役割を果たすことが分かります。

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