ベッド上安静(bed rest)による筋肉の減少について、英語論文を基に以下のようにまとめます。
筋肉量と筋力の減少率
ベッド上安静中の筋肉量と筋力の減少は非線形的であり、特に初期段階で急激に進行します。
- 筋肉量の減少:
- 5日間(短期間):約1.2%減少
- 10日間(短期間):約5.0%減少
- 35日間(中期間):約11.8%減少
- 120日間(長期間):約18.6%減少
- 筋力の減少:
筋力と筋肉量の関係
- 筋力の低下は筋肉量の低下によって79%説明されますが、残り21%は神経因子や筋繊維特性の変化(例:神経駆動や収縮機能の低下)によるものです26。
- 初期段階では、筋力低下が筋肉量低下を大きく上回ります。例えば、5日目ではその比率が4.2倍ですが、35日目以降は1.9倍に安定します12。
年齢による影響
- 高齢者では若年者よりも筋肉量および筋力の減少率が高いことが示されています。これは「アナボリック抵抗性」(栄養摂取後のタンパク質合成反応低下)が関与している可能性があります10。
主なメカニズム
結論
ベッド上安静は短期間でも顕著な筋肉量および筋力の低下を引き起こし、特に初期段階で急速に進行します。これを防ぐためには運動介入や栄養管理などの対策が重要です。
参考文献一覧
- Nonuniform loss of muscle strength and atrophy during bed rest (PMC8325614)
- Nonuniform loss of muscle strength and atrophy during bed rest (PubMed ID: 33703945)
- Bed Rest And Skeletal Muscle (Physio-pedia)
- Protecting muscle mass and function in older adults during bed rest (PMC3276215)

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