入院中の歩数と関連するエビデンス

  1. 900歩/日:
    • 入院中に1日あたり900歩以上の歩行は、機能低下を防ぐための最低限の基準とされています。この歩数は、退院後の身体機能維持にも重要です7
  2. 926歩/日(中央値):
    • 肺炎(CAP)で入院した患者における平均的な歩数は926歩であり、これ以上の歩行は入院期間の短縮につながる可能性があると報告されています4
  3. 1,000歩/日ごとの独立性向上:
    • リハビリテーション病棟で治療を受ける脳卒中患者では、1,000歩/日増加するごとに歩行独立性が向上することが示されています12
  4. 554~1,447歩/日(平均):
    • 高齢者急性患者を対象とした複数の研究では、平均的な歩数が554~1,447歩/日であることが確認されました。この範囲内で歩行活動を促進することが、機能低下や入院期間延長を防ぐ可能性があります6
  5. 目標設定型介入による改善:
    • 目標設定型運動介入(例: 歩行目標の設定やルート案内)により、活動時間が32%増加し、退院後の身体機能が改善したとされています。これにより入院中の非活動時間を減少させる効果が期待されます2
  6. 35%未満の日常活動率:
    • 入院患者は平均して35%未満の日常活動しか行わないことが多く、これが機能低下や合併症リスク増加に寄与しています。このため、積極的な身体活動促進が必要です9
  7. 機能低下との関連:
    • 歩行不足(特に病室外での活動不足)は、機能低下や再入院率増加と関連しています。例えば、病室外での活動を行わない場合、機能低下リスクが4倍になるとされています13
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結論

  • 入院中の適切な歩数(900~1,400歩/日程度)は、機能低下や入院期間延長を防ぎ、退院後の回復を促進する可能性があります。
  • 目標設定型介入やウェアラブルデバイスによるモニタリングは、患者の身体活動を効果的に増加させる手段として有効です。
  • ただし、患者個々の状態(例: 疾患重症度や虚弱度)に応じた調整が必要です。

参考文献一覧

  1. Factors Associated With Walking in Older Medical Inpatients (2020)
  2. Improving physical activity in hospitalized patients: The preliminary effectiveness of a goal-directed movement intervention (2023)
  3. The relationships between step count and hospitalisation-associated outcomes in acutely hospitalised older adults – A systematic review (2021)
  4. Reduced Step Count and Clinical Frailty in Hospitalized Adults With CAP (2020)
  5. A systematic review of the physical activity levels of acutely ill older patients (2020)
  6. Interventions Using Wearable Activity Trackers to Improve Patient Physical Activity and Other Outcomes (2023)
  7. Daily steps are associated with walking ability in hospitalized patients (2022)

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